「残業ゼロ」の人生力
久しぶりに技術書以外の書籍を読みました。
非常に面白かったです。
- 作者: 吉越浩一郎
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2008/08/03
- メディア: 単行本
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いくつか紹介とコメント。
そもそも仕事というのは生活を支え、成り立たせるためにするものです。もっと極端な言い方をするなら、人はお金を稼ぐ為に働くのであって、仕事の意味はそれ以上でも以下でもありません。だから正解は「life for work (働くために生きる)」ではなく「work for life (生きるために働く)」
最近、「あなたにとって会社とは何ですか?」と質問を受けて、社外向けにだすアンケートで「お金を稼ぐ以上でも以下でもないです」と答えるわけにも行かないので、答えに困ったのですが、私の考えてることを堂々と言い切ってる。すごい生々しく、正直に書かれている。
有給休暇の消化率が上がれば、経済が活性化するという試算もあるのです。
これは驚いた。バカみたいに残業して、休日出勤して働くよりもみんな休んでレジャーとかお金を使った方が経済が活性化するかもという試算が存在するらしい。
日本の社会というのは、自立していない人間を前提にできているので、日本にいる分には、たとえ自立できなくても、これまでは、それほど苦労することはありませんでした。
世界はマッチョなんだなと思いました。誤解を恐れずに言うと、某エンジニアサミットで「自己責任」というのはマッチョなんじゃないか?っていう意見がいくつか見られましたが、そんなことはマッチョでもなんでもなくて自立した人間としてあたりまえなんじゃないかと。
ホウレンソウという文化が日本にしかないという話をどこかで読みました。これは単に社員に「権限と責任」が与えられてないというだけであって、自立していない人間を前提に日本の会社が出来ているということなのでしょう。
そんなこんなで、とても面白かったです。
仕事以外の人生がいかに大切かを繰り返し述べていて、だから残業すんな!というお話でした。人生の豊かさが仕事の豊かさっていうのはやはり寂しいですよね。
なので私は残業しない!(極力w)
でも残念ながら残業がへると、お給料が減ってしまうという業界の実情があるので
「おれはこんなに効率よく働いてるんだぞ!こんなに実力あるんだぞ!オレをもっと評価しろ。」
と自重せずに給料上げろとアピールすることにします。